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いし
石は、何も語らない。 それでも、すべてを知っている。 海を越え、削られ、 長い時間を生きてきた石は、 抗わず在るという感覚を、 静かに思い出させる。 水晶の粉末を含んだ香に火を灯し、 石の上で煙が立ちのぼる。 その一瞬、 日常の速度がわずかに緩む。 関守石、結界石。 それは誰かを遠ざけるためではなく、 自分の内側を守るための、 ささやかな境界。 変わり続ける世界の中で、 変わらずそこに在り続ける石に触れるとき、 人は自然と、今ここへ戻ってくる。 Inner Peace は、 探しに行くものではない。 静かなリチュアルのように、日々の中で整っていく。 Stone speaks no words, yet it knows everything. Shaped by the sea and worn by time, the stone quietly reminds us how to exist without resistance. Lighting incense infused with crystal powder, watching t

Nao Hayasaka
3 日前


✨なぜ私は中国茶に魅せられたのか
私が中国茶に魅せられたきっかけは、台湾茶や茶人、そして茶器との出会いでした。 そこには、湯の音、香り、器の質感、そして人の所作が織りなす静謐な世界がありました。それは単なる飲み物ではなく、「生き方」そのものを映す鏡のように感じられたのです。 私の祖先は、明治統治時代に宮大工として台湾に渡ったと聞きます。その歴史を知ったとき、なぜ自分が台湾茶や中国茶文化に惹かれるのか、心の奥で腑に落ちました。 木や土を扱い、空間に生命を吹き込む宮大工の精神は、茶の世界に通じるものがあります。おそらく私は、茶を通して 血の中に受け継がれた記憶 と再び出会っているのだと思います。 そして今、大学では史学を専攻し、東洋史を中心に 中国茶文化の歴史的展開 を研究しています。一碗の茶の背後に広がる交易、思想、美学、社会の変化。その一つひとつを紐解くたびに、茶という存在がいかに人と文化を結びつけてきたかを実感します。 私にとって中国茶の研究は、過去を学ぶことを通じて、 自分のルーツと現在をつなぐ道 でもあるのです。 ✨ Why I Was Captivated by Ch

Nao Hayasaka
10月14日
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